ほうわ

み教えに学び自分自身をふりかえります

毫攝寺(ごうしょうじ) 桜の雲海

本尊 阿弥陀如来

宗祖 親鸞聖人

毫攝寺 桜の雲海

4月10日午後3時過ぎに一人で、真宗出雲路派(しんしゅういずもじは)本山・毫攝寺(ごうしょうじ)の境内で桜の写真を撮っていたら、一人の男性が近づいてきました。

「写真を撮るならもっとよい場所がありますよ」といわれ、今回特別に太鼓堂のなかに案内してくださいました。

狭い階段を太鼓堂の3階まで登ったのですが、この場所は望楼も兼ねているようでした。普段は公開していないということです。

見晴らしのよい太鼓堂の3階から見た桜は、雲海のように広がっていました。雲海から頭をだした御堂の屋根はまるで山のようでまさに絶景でした。

男性は詳しく桜の景観について話してくださいました。
「味真野小学校の一本桜よりも花期が遅いので花見を長く楽しめます」

会話をするうちにふと気が付いて、
「もしかしたらご門主でしょうか?」とお尋ねすると、静かに肯かれました。ご門主が境内まで来られて太鼓堂の上まで案内してくださったのでした。

カジュアルな服装のご門主と、作務衣(作業衣)を着た私がこうして会うことができたのも花が縁であり、なによりお念仏のご縁でしょう。

門主は写真撮影にも付き合ってくださいました。私はシャッターを押しながらご門主と立ち話。なんだか近所の方と話しているみたいな感覚です。ずいぶん庶民的なご門主でとてもうれしく有り難いことでした。

さらに2階に降りてみるとまるで雲海の真ん中のような・・・。ご門主のお話しを聞きながらまた撮影。

一花一人一期一会

境内に散った花びらを見ながら親鸞さまの和歌を口ずさみました。
「明日ありと 思う心の あだ桜 夜半に嵐の 吹かぬものかは」
門主も桜も私も二度とないこの瞬間を生きています。

カジュアルな服を着られたご門主と、作務衣(作業衣)を着た私がこうして会うことができたのも花が縁であり、なによりお念仏のご縁でしょう。

お念仏がばらばらになっている「いのち」と「いのち」を紡(つむ)いでゆく真実の経糸(たていと)です。

阿弥陀堂と御影堂でお参りをして帰途につきました。
一花一人一期一会。お念仏を称えてこの出遇いに深く感謝いたします。

門前の桜

 

境内の桜

 


桜の雲海


雲海のなか

花むしろ

2024.04.10
毫攝寺
福井県越前市清水頭町第2号9番地

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