ほうわ

み教えに学び自分自身をふりかえります

『父を想う歌』 正覚寺前住職

正覚寺前住職



-信は人なり-

信心に生きることが

本当の人として生きることなのです

 

正覚寺前住職(私の父)は
実父(私の祖父)のことを
心から敬愛していました

この小冊子『父を想う歌』は
昭和53年実父(私の祖父)3回忌のときに作成し
有縁の方に配ったものです

前住職はその年の8月57歳のとき

クモ膜下出血で倒れ右半身不随となり
以後16年間病床の身となりました

前住職は生真面目で不器用な人でしたが
私はとても大事にされ
敬愛しています

叱責されたことはありません

もちろん凡夫ですから

間違いをおかすこともあります

それでも人としての生き方を
16年間の病床生活を通じ
老病死を受け入れることで
身をもってしめしました

お念仏に荘厳(しょうごん)された生涯でした

私もお念仏を称えて 老病死を見つめ
同じ生き方をしたいと思っています

※この小冊子は前住職の手書きです

 文字からも生真面目さが伝わってきます

 

※表紙の先住殿というのは

 正覚寺前住職の実家・満願寺の前住職(当時)

 すなわち父の実父(私の祖父)のことです

表紙

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2023.01.12

3月29日は父(前住職)の祥月命日です。
父は実父(私の祖父)をとても敬愛していました。

昭和53年2月実父の3回忌にあたり小冊子『父を想う歌』を記し、有縁の方に配りましたが、小冊子に記されていない歌もあるので追記します。

昭和53年8月父はクモ膜下出血で倒れ右半身不随となり、16年間の病床生活をおくったので絶筆といってもよいと思います。

私もまた父をとても敬愛しています。

【恩愛】                                
子を憶(おも)ふ 親の情愛(なさけ) の切なさは 有り難きもの 悲しきものぞ

【僧】                                   
僧侶とは 如何(いか)なるものと 人とはば わが父とのみ われは答へん

【守一以止】                             
自らの 生くべき道を 領域を 断固として 守り給へり

【学道】                              
心弱き 悔いの思いの いとまなく 学びに学び 給いし生命

【強縁】                              
今は早や 浄土におはす 亡父(ちち)なれど その御心(みこころ)は わが胸に在り

【指路】                              
わが父の 歩み給ひし 一筋の 道を慕ひて 生くるのみなり

【光輝】                              
信徳(しんとく) 学問の徳 人の徳 闇の夜空に 光り輝く

【無倦】                                
倦むことを 知らず学べる 亡父(ちち)にして 日々新たなる 法喜(ほうき)ありけり

【明治】                                
あはれ知る 思いはうちに 深く秘め 黙する時は 黙したりけり

【父情】                                
父の情愛(なさけ) 深く知れるは やうやくに この小坊に 住みて後なり
※小坊:正覚寺のこと

【音信】                                
しげしげと 寄こし給へる 文どもの 山と残りて われをいざない

【丈夫】                                
ひたぶるに 道を歩みし 剛毅(ごうき)なる 精神(おもい)は労苦を 語り給はず

【恩愛】

子を憶(おも)ふ 親の情愛(なさけ) の切なさは 有り難きもの 悲しきものぞ

 

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