ほうわ

み教えに学び自分自身をふりかえります

花の聲(こえ)を聞く

花の聲 「どのいのちの大切ないのちなんですよ」


キツネノカミソリ

今年は境内のキツネノカミソリ(自生)が17本咲きました。それでもう終わりなのかと思ったら、18本目が咲きだし、いま花期を終えようとしています。

この花は萎れるのが早い花です。

観察すれば・・
昨年までは花が咲くことは知っていましたが、キツネノカミソリだとは知りませんでした。今年は開花してから、そっと見守りながら注意深く観察しています。1本の花茎(かけい・花のくき)から3~5個の花を咲かせました。18本だと合計約70個の花です。

同時に開花するわけではありません。1本ずつ芽が出て成長し開花します。それが萎れかかると次の芽が出ます。
1本の花茎(かけい)には3~5個の花が咲きますが、これも同時に開花するわけではありません1~2個づつ次第に開花します。

いのちのリレー
1個の花が萎れるのはとても早いのですが、約70個の花がリレーして、長い間楽しませてくれました。

晴れの日も雨の日も風の日も、芽を出すべき時に芽を出し、咲くべき時に咲き、散るべき時に散る。そんないのちのリレーをしているように感じました。

同じ視線の高さ
花茎(かけい)の長さは30~50㎝ですが、花と同じ視線の高さでいのちを見続けると、約70個の花はみな違う個性を持っていました。70個の花には70の名前があるのでしょう。私が知らないだけです。

花の聲 「晴れの日も雨の日も嵐の時もありますよ」


花の聲(こえ)を聞く

キツネノカミソリは、どの「いのち」も比べることのできない、大切な「いのち」なのだから、晴れの日も雨の日も嵐の時も、散る瞬間まで精一杯生きなさいと呼びかけているようでした。

此岸(しがん)を離れ 彼岸(ひがん)に至る
ヒガンバナ科のこの花は、此岸(しがん・迷いの世界)で悩み苦しんでいる私たちを、彼岸(ひがん・いのち輝くさとりの世界)に導こうとしているかもしれません。

ありがとう
今年は最後の1輪が萎れるまでそっと見届けようと思います。

長い間、きれいな花を咲かせてくれて、ありがとう。

花の聲 「いのちはつながっていきます」

花の聲 「芽を出すべきときが来るのを待っていました」




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