ほうわ

み教えに学び自分自身をふりかえります

夕日の荘厳(しょうごん)

入り日色はロウソクの炎と同じ色です


秋の日

ある寺院のご法座に
お伺いしたときのこと

夕方4時頃法座も
終わりに近づきました

高台の上
西向きに建つ

本堂の正面から
夕日が本堂内に
差し込んできました

夕日は参拝者を

後ろからつつみ
更に本堂内陣まで届き
本堂内が夕日で
荘厳(しょうごん)されました

大きな赤い蝋燭(ろうそく)が灯る
内陣(ないじん※1)の
荘厳(しょうごん※2)と
外から差し込んだ
入り日が融け合っています

参拝者に話しかけました

内陣(ないじん)の仏花(ぶっか)も
いろんな花が 供えられていますが
どの花も 光り輝いています

おなじように

皆さんもさまざまな
個性をもったまま
みんな 光り輝いていますよ
しばらく光に
つつまれていましょう

・・・・・・・・・・
たまには 無言の法座もあります
・・・・・・・・・・ 

法座が終わった後 境内に出て
家路につく参拝者とともに
沈む夕日を ながめていました

外は闇につつまれようと
していますが

心の内には
人生の闇を照らす
灯火(ともしび)が
確かに灯っています
いつまでも いつまでも

※1内陣(ないじん)  
本堂のご本尊を安置してあるところ
※2荘厳(しょうごん) 
仏壇や寺院の本堂などにおいて
尊前を装飾すること

2022.11.06