ほうわ

み教えに学び自分自身をふりかえります

親鸞聖人讃歌

親鸞さまを讃(たた)える歌

正覚寺第16代住職・釋顕英の祥月命日に前住職を偲び、『親鸞聖人讃歌 里見顕英謹作』を味わいます。原文はB4サイズの罫紙です。

親鸞聖人讃歌』は正覚寺第16代住職・釋顕英が1963(昭和38)年前後に作ったものだろうと思います。当時42歳位だったと思われます。
本願寺福井別院700回大遠忌、本堂再建慶讃法要記念誌 『今日の窓』に掲載されました。
この歌には親鸞さまを敬う心が溢(あふ)れています。
私の能力の及ぶところではありませんが、つたない言葉で意訳を試みました。合掌
正覚寺第17代住職釋淳英。


親鸞聖人讃歌  里見顕英謹作   
1.原文
(1) 
かなしみの  ふかき世(よ)なれど
ひたすらに  誓願(ちかい)を聞けば
よろこびは  胸にあふれて
わが祖(そ)師(し)の  教(おしえ)かしこし

(2)
さかしらの  ただびとなれど
はるかなる  光明(ひかり)あおげば
つみとがの  重きを知りて
わが祖(そ)師(し)の  謙(けん)下(か)とうとし

(3)
みほとけの  願力(ちから)にひかれ
白き道      召(め)さるるわれら
ひとの世の  いのちのかぎり
わが祖(そ)師(し)の  みあとたたえん

(4)
大いなる    名号(みな)となえつつ
くるしみを  越えゆくわれら
ひとの世の  まことをつくし
わが祖(そ)師(し)の  恩に報(むく)いん
 

親鸞さまを讃(たた)える歌  里見淳英意訳

2.意訳  

(1)
悲しみの深い、迷いの世界に生きている私たちですが、真実に目覚めさせようと、私たちに呼びかけてくださる、阿弥陀さまの誓いをひたすらに聞けば、よろこびは自ずと胸にあふれてきます。
親鸞さまの言葉は私たちを真実の世界に導いてくださる、まことに尊いみ教えです。

(2)
私のありようは、外の相(すがた)はいかにも賢そうに振る舞っていますが、内心は虚(むなし)く偽(いつわ)りの心のみで、智慧(ちえ)のない愚かな凡夫(ただびと)です。そのような私たちが、人知を超えた世界からとどく、智慧の光に照らされるとき、罪悪の深くて重いことに気づかされます。
そのような罪悪の深くて重い私たちが、罪の縄から解き放たれ、真(まこと)の人として生きるべき道を顕してくださった、親鸞さまの言葉はまことに尊いみ教えです。

(3)
阿弥陀さまの誓願(せいがん)の力(はたらき)に導かれて、信心念仏の道を歩む私たち同朋(どうぼう)は、
人として生まれた、このいのちがつづくかぎり、親鸞さまの生き方を慕い、お念仏に荘厳(しょうごん)されたご生涯を讃(たた)えましょう。

(4)
宝の海のような功徳(くどく)に満ちている、南無阿弥陀仏の名号(みょうごう)を称えながら、迷い・苦しみの世界を超えて、分け隔てのない平等の世界である浄土に往(ゆ)く私たち同朋(どうぼう)が、
誓願(せいがん)を深く信じてお念仏を称え、真(まこと)の仏弟子(ぶつでし)として、お互いに敬いあうことが、親鸞さまのご恩に報いることになるのです。

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