ご本尊 阿弥陀如来
いのちあるものすべてを、一人も見捨てることなく、分け隔てすることもなく平等に救いたいという、阿弥陀さまの大悲心は私たちの称えるお念仏の声となり、分け隔てなく平等に伝わっています。
「大悲弘（ひろ）くあまねく化（け）する」親鸞さまの言葉。
仏前の荘厳（しょうごん・お飾り）はそれぞれ阿弥陀さまの心を象徴しています。
蝋燭の明るさは智慧の光を象徴しています。蝋燭の温かさは慈悲の心を象徴しています。金色の輝きはいのちの尊厳を象徴しています。
仏華はいのちを象徴しています。青色の花は青色のまま輝き、黄色い花は黄色のまま輝きます。すべての花はそれぞれの色（個性）のまま智慧（ちえ）の光に照らされて輝いています。
自分自身の個性を偽ることなく、お互いに輝いていくことのできる世界が浄土です。差別や偏見をおそれて自分自身の個性を偽らなければならないのは、とても悲しいことです。
仏華を荘厳（お飾り）しているのは私たちですが、本当は私たち自身が阿弥陀さまの智慧（ちえ）の光と香で、人生を荘厳（しょうごん・お飾り）されているのです。
そのことに気づくと、これ以上、煩悩で汚れたもので身を飾る必要がなくなります。
香光荘厳（こうこうしょうごん）浄土和讃。願心荘厳（がんしん・しょうごん）。
